北海道 蝦夷鹿猟 長距離狙撃編

今年も雪が降り降りる直前の北海道厚岸郡に行ってきた。

この北海道厚岸はあの有名な、凶暴なクマ OSO18が潜んでいると言われている町でもある。標茶町と厚岸町の境にある牧場界隈では、行政・地元猟友会を挙げての捕獲駆除活動が継続されているが、ことごとくその裏をかいて潜み続けているようだ。昨年はセタニウシという牧場近辺でヒグマを目指してみたが、今年は怖いのでやめることにした。

前置きはそれくらいにして、先日の厚岸町での牧場内谷越え700メートル先の丘陵斜面で朝日を浴びて眠り被っている三段の雄鹿をターゲットに長距離狙撃にて見事外した動画を作成してみたので、是非その醍醐味を感じてほしい・・
獲物に当てた動画や、ツノを持ち上げてドヤ顔の写真や動画をよく見かけるが、私は外した動画にしている・・その方が笑えるしね・・

北海道 長距離狙撃 蝦夷鹿猟

牧場内の谷越え距離はターゲットまで670メートル(ライカ距離計計測)
使用する装弾は338ラプア 225グレイン バーンズTTSX弾頭
薬量 IMR-7828SSC 90グレイン プライマー Federal GM215M
銃 338Lapua Custom Rifle (surgeon XL) 10twist Stainless Heavy Barrel

弾道計算ソフトとして、StrelokPro をiPhoneにて使用 スコープはMarch-FXを使用

距離が遠いので、獲物に気づかれずに十分な準備をする時間があり、3000ミリ望遠カメラのセット、弾道計算、スコープのエレベーションの設定、銃の委託ができたら、闇夜に霜が降るごとしトリガープル!!

およそ、3100f/sにてマズルから飛び出した弾頭は、700メートル先のターゲットまで、およそ1秒(正確には0.99秒)で着弾!

ヘッドショットできるはずだったが、見事に鼻先に着弾し逃げられる・・・笑

手前では吹いていなかった風が着弾場所では右から左に吹いていたんだなぁ〜〜風に流された

しかしながら、狙点に狂いはなかったので、風をしっかりと読んでおけばよかったと勉強になりました・・

映像中で、スローモーション部分をよく見ると、飛翔線(ライフル弾が飛んでいる)が蝦夷鹿のツノから弾着点にむけて陽炎のように映ってます!!よくみないとわかりませんが、ライフル弾頭は放物線を描いていることを裏付けれる貴重な映像となりました!わかるかなぁ〜〜笑

ロングレンジシューテイングに欠かせないバイポッド

北海道での蝦夷鹿猟などにおいて、牧場などの原野において、長距離の狙撃をする際に重要なアイテムとして、ライフル銃をしっかりと据えるための、バイポッドにアメリカのハリスバイポッドを私は愛用している。

バイポッドには多数のブランドもあるが、よく目にするタイプのバイポッドはハリス製のものが多い、私のように足が短いものから人気芸能人のように足が長いものまでいくつか存在する。委託射撃の場合は私のように足が短い方が断然有利だと勝手に解釈している(笑)

射撃場で使うライフルレストとは異なり、フィールドですぐに使えるように、折りたたみ式になっているのがほとんどで、ライフル銃の先台に取り付けて活用する。

アメリカ製のハリスバイポッド、とても頑丈にできており多少の事では壊れることもなく、逆に強力なスプリングを備えているために、折り畳む際に指を挟んで怪我をすることもよくあるくらい・・フィールドでは頼れる屈強なアイテムだ。

しかし、ひとつだけ欠点??弱点がある・・

それは、スイングタイプ(首を左右に30度くらい振れるタイプ)のこのスイングを固定するためのつまみがとても硬く、指で摘んで締め付けるのがとても辛い・・

最近の新しい製品から、そのつまみが大きくなったが、それでもよほどの指の力がないと締めることはとてもできない、飲み屋でママのお尻を撫でた手を、つねられるくらいの圧倒的な指力がないと無理だろう・・

そこで、サードパーティ製品として、このつまみをレバーに換装するものがアメリカでは古くから売られている。もっとも簡単な入手方法はアメリカのアマゾンでポチるのが簡単だ。

このスイング固定つまみをレバーに交換する様子を Wakey Shooting Channel にて広く公開しているのでこちらを参照して頂ければ、百聞は一見にしかずだろう

ハリスバイポッドスイングレバー換装

できたら、このレバーは最初から装填しておいて欲しいと思うのは私だけかもしれない。