2023年 新年明けましておめでとうございます。

2023年(令和5年)兎年 新年明けましておめでとうございます。

2022年の大晦日に熊本県の阿蘇市における、牧場の牧野にて日本鹿や猪の狩猟に行ってきました。阿蘇のやまなみハイウェイ界隈の牧場は北海道と遜色ない広野がひろがり、熊本ということを忘れさせるこの景観、まさに灯台下暗しとはこの事です。

北海道と異なるのは、鹿だけではなく牧場に猪がたくさんいることと、雉などの国鳥も存在し、猟場として狩猟の幅が広いのに改めて気付かされた・・・笑
以下の動画は、熊本県の阿蘇市にある牧野でのシーンだが、この牧場から許可を得ているマタギと一緒に許可を得て入っている。許可なく牧場への出入りは禁止されてるので、真似をして勝手に牧場に入らないように注意してほしい・・

熊本県 阿蘇市の牧場にて(許可を得て立入しております)

この距離だと、熊本でも338ラプアライフルの利用シーンも全く問題ない!雉や近い猪が出た時用に散弾銃を持ち合わせるといい事だらけです(笑)

という事で、北海道と熊本の2両極端でのドラマを今後作成するので乞うご期待!!
2023年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

蝦夷鹿 狩猟専用 特殊車両(その2)

その1では、ハイラックスの荷台に特注でワンオフ製作したリフトの紹介動画などをご覧いただけたと思う。その2ではこの車両の屋根にワンオフでの射台(ライフルを据えて撃てる屋根)を作成していく。

動画を見ると、そつなく出来上がっているように見えるが、実はサンルーフで一度失敗しており、ドイツ製の後付けサンルーフで有名なベバストのガラスサンルーフをつけたものの、窓の開口部から体を出すことができない(開口部が狭かった・・・orz…)ために、取り付けた、ショップで取り外してもらい、屋根に空いた大きな穴をコンパネとコーキングで塞いだまま、熊本まで車両を移動・・

熊本の板金屋さんで、屋根を板金加工で塞いでもらい、再び北海道のショップまで移動・・
今度は幌タイプの開口部が大きく取れるサンルーフに付け直してもらい・・・
再び熊本まで移動・・

北海道に車で往復するのが、近く感じるようになったよ!!と・・・師匠談・・

そこから車両の屋根を計測し、サンルーフの位置なども計測、全体最適になるように、一から図面を起こして作成した屋根の射台だ。

ワンオフリフトも一部改造しており、より動作性の確保と、フロントのカンガルーバンパーの中に、重量級のウィンチと、ヨットやクルーザーなどの船舶で使われる、ウィンドラスと言われるロープを巻くためのローラーなども追加し、バージョンアップを重ね、苦節1年という期間を経て作成した特殊車両の出来上がりは以下よりご覧いただける・・

ハイラックスカスタム車両

今年の冬2022年冬には、北海道での蝦夷鹿シューティングの模様などを動画収録してご紹介するので、お楽しみにぃ〜〜〜笑

蝦夷鹿 狩猟専用 特殊車両(その1)

広大な北海道の牧場での蝦夷鹿狩猟において、獲物の回収は狩猟者の責任であり、残滓を残すような事は一切許されない。

一般的にはピックアップトラック形式の荷台に、ウィンチ等で獲物を荷台に引き上げ搭載するのが一般的だ。

昨年暮れまでの獲物回収状況

上記の写真は昨年暮れのハイラックスの荷台にリフトクレーンを搭載してエゾシカの回収にて活用したが、クレーンが回転するので、一人で作業するときは重たい獲物の場合振り回されるためにとても危険であり、なによりも荷台からそびえ立つ白いクレーンが物々しい・・・笑

そこで、これまでの師匠の狩猟経験から、荷台のリフトの完全ワンオフ作成をすることになる

構造図面から、構成部品のワンオフ作成、ワンオフ特注と、試行錯誤を繰り返し半年かけて出来上がったものが、これだ!

ハイラックス・ワンオフリフト(蝦夷鹿・ヒグマ回収用)

構想から、完成まで試行錯誤を繰り返しながら約半年の時間と、気が遠くなる費用をかけて出来上がったワンオフリフトだが、このあとにこの車両の屋根に射台を作成することになる。

師匠の猪の匠(実猟動画)

たまには、実猟ネタでも書いてみる・・笑

よくある、SNSやツイッター・ブログで、獲ったどぉ〜〜 ドヤぁ〜〜みたいな獲物と一緒の写真や、動画をみかけるが・・・

筆者は気が弱いので・・・殺生ごとを写真付きでアップしたことは未だかって一度もない・・

頑張って・・昨年暮れの北海道での蝦夷鹿狩猟写真・・この程度である・・・笑

北海道エゾシカ猟 夕焼けとともに

しかしながら、狩猟の世界は厳しい大自然と、生きている動物との命の駆け引きである。

私の師匠が猪の狩猟にて帽子にカメラをつけ、猪の引き出し猟の実際を過去に動画として公開されているのを久しぶりに見つけたので、共有しておく

猪の引き出し猟

いかに犬が重要か?と言うこともよくわかる動画であり・・

1に犬・・
2に足・・
3にテッポー と常にマタギの親分からは言い聞かせられている・・笑

今年の暮れには、北海道での長距離エゾシカ猟の実際をアップする予定だ・・お楽しみに・・

リローディング

ライフル銃で使用する実包(カートリッジ)を再利用するリローディングについて書いてみる
その目的については、命中精度を高める、リローディング入門の記事も参照して頂ければ嬉しい

一度使用したライフル弾は薬莢部分が残るのは、映画やテレビなどでご覧になった方も多いと思う。

300WinMag薬莢 銃は玩具

その薬莢を再利用して、新たな装弾を作ることをリローディングと言う。ハンドロードとも言われたりするが、厳密に言うと新しい弾を構成する4つの材料を集めて弾を作成することをハンドロード、一度自分の銃で撃った薬莢を再利用してより正確な弾にすることをリローディングとしている。

市販されているライフル既成装弾は適合するどんなライフル銃でも使えるようになっており、箱から出してすぐ使えるというお手軽さが魅力だが、ファクトリーにて大量生産されるので製造公差もあり、集弾性に欠けるという特徴がある。

1年を通して100発も撃たない、近距離での狩猟などでは既成装弾がお手軽でもあり、わざわざ面倒なリローディングをするよりコストも安いし、警察での猟銃用火薬類等譲受許可をもらうときも実包の数量申請だけで済み、50発以内の購入なら狩猟登録の際に所属の猟友会から猟銃用火薬類無許可譲受にハンコ貰えば猟期内に限り銃砲店から購入が可能だ。
※銃の所持許可を公安員会より受けた人しか購入はできない・・

日本の銃砲店で購入できる既成装弾

300メートルを超えるロングレンジシューティングの場合は、リローディングした装弾を使わないと、まず狙ったところにはあたらない・・・

なぜならば、市販の既成装弾には先に述べたように適合するどんな銃にも使えるように作ってあるので、銃の薬室とカートリッジの間にはわずかながら隙間があり、弾頭も短くシーティングしてある。なので銃の薬室の中でわずかながらガタがある状態で装填されることになる。

ライフル銃のカートリッジ(薬莢)は、撃発時の火薬燃焼による膨張圧がカートリッジ内部にかかり銃の薬室にピッタリと隙間なく張りつきながら火薬が燃焼し、弾頭を押し出すことになる。

なので、使用前の薬莢と使用後の薬莢の胴径サイズは異なり、わずかながら大きくなるのが普通で、その薬莢を同一種の他の銃に入れても入らないか?緩いか?入っても固くてボルトが閉まらないのがほとんどだ。何故ならば銃そのものも薬室に製造公差があるのでそのような状況になる。

つまり、自分の銃で撃ったカートリッジ(薬莢)は自分の銃にピッタリと合うサイズになってくれるのだ!

長距離での射撃においては、これがとても重要で、このカートリッジ(薬莢)を再利用(リローディング)すると、銃の薬室の中でガタもなくなり、発射時にカートリッジがぶれることなく燃焼し弾頭を押し出せるので、より正確(集弾する)な弾となる。

もっと突き詰めると、弾頭のシーティングにおいてライフリングとのランドタッチと言う、ある意味、宗教的な説もあるがこれについては、どれが本当なのかは未だ不明瞭な部分も多い。自分の銃で最もまとまる(集弾する)深さ(弾頭のシーティング寸法)をOALゲージを使い測定した値を基本に、射撃場においてシート量を変えた弾を複数作成し、射撃場にてデーターをとりながら、もっとも良い集弾するシート量を探るしか方法はない。

すなわち、300メートルを超えるロングレンジシューティングの場合は、自分の銃にぴったりとあった弾をリローディングして使うことがとても重要となる。

ライフル弾のリローディングアイテムについて紹介している

動画では、リローディング・ハンドロードをするためのアイテムなどについて紹介している。

狩猟の世界へようこそ

タイトルにもあるが、おやぢエンジニアが、ときどきマタギとなりもうすでに10年近く経ったわけだけど、普通に考えたら私のような、都会で生活し、世の中の最先端と言われるITの世界でバリバリのインフラエンジニアとして仕事をし、都会の高層マンションから勝ち誇ったように、風呂上りにシルクのガウンを身に纏い、街のネオンを見下ろしながら、ワイングラスを傾け、世界の経済の指標となる、ダウや日経平均株価などをCNNのニュースを80Vの8K高精細のテレビで気にしているというエリートの日常から、地方の田舎の奥深い山奥でのイノシシや、シカなどという野生動物を狩猟の対象として鉄砲を担ぎ、山野を駆け巡るなどという全く異なる世界から物語はスタートするのである。(一部高貴な表現はフィクションです・・(笑)

何やら、右曲がりのダンディーの世界と、汗と泥に紛れた世界の交錯が楽しい
普通に考えたら、このような両極端な生活は存在しないのが普通であり、想像する事もできないのが普通なんですけどねぇ〜〜笑

おやぢエンジニアが、狩猟の世界に足を踏み入れた顛末について皆様にご紹介したいと思う。

およそ、20年ほど前に狩猟を趣味としている、とあるクライアント会社の社長から・・

おやぢ君。。私と一緒に猟に行かないか・・・と誘われたのがきっかけ・・・

おやぢ「社長・・猟って?なんですか??」

社長 「ん。鳥やイノシシなどの野生動物を鉄砲で獲りにいくことよ・・・楽しいよ!!」

おやぢ 「えっ!!鉄砲で鳥やイノシシ・・を殺すんですか・・・」

社長 「人聞き悪いね君!! 狩猟と言って、ジビエを楽しむ事だよ!!」

と・・言うわずか数十秒の会話のやり取りから、都会的な生活を満喫していたおやぢエンジニアが、田舎での狩猟の生活を始めるきっかけなんです。

狩猟といえば、「はじめ人間ギャートルズ」の世界に遡るわけだが、人間が生きていく上において、必要不可欠な食料という必需品を野生動物から獲得するというのが起源であり、今ではわざわざ山野を駆け巡り、野生動物を狩らなくても、必要な食料はコンビニを始め、どこでも入手できるのが普通であるのは皆さんご理解いただけると思います。

狩猟」という言葉を聞くと、野蛮な!とか、野生動物を殺して可哀想とか言う声がちらほらと聞こえてきますが、胸に手をあててよぉ〜く考えてください。

昨日は、彼女の誕生日だったから青山の有名フランス料理店で、美味しいラム肉や鴨だったとか、今日は給料日だったので、松坂牛の溶けるような霜降りステーキだ!とか、普段回転寿司ばかりなので、たまには奮発して、ザギンの有名シースー店でとろけるような、大トロだ!とか・・・

「ちよっと・・待て!! その舌鼓をうつお肉や魚は、どうしたんだい!!」

生産者の方々が育ててきた、牛や、豚、養鶏などの成果が、どこかでと殺され、スーパーなどで綺麗な奥様方の手にとられるように、パック加工され、今日の牛肉は高いなぁ〜とか、おっ!この豚肉は安いね!!今日はしゃぶしゃぶだね!と言った、食生活につながっていると言うことを忘れてはイケマセン!!

なので、野蛮呼ばわりや、可哀想と言われる方々においては、こうした美味しいお肉や料理には興味がない、ベジタリアンの方々なんでしょうね!きっと・・笑

いささか本題から脱線してしまいましたが、エリートおやぢエンジニアが狩猟という世界へ足を踏み入れるきっかとなったところから、物語はスタートします。

次回は、クライアントの社長から狩猟の世界へ誘われた顛末からのおやぢエンジニアがとった道程について書き下ろしていきますね〜 狩猟の世界へようこそ その2へと続く