蝦夷鹿 狩猟専用 特殊車両(その1)

広大な北海道の牧場での蝦夷鹿狩猟において、獲物の回収は狩猟者の責任であり、残滓を残すような事は一切許されない。

一般的にはピックアップトラック形式の荷台に、ウィンチ等で獲物を荷台に引き上げ搭載するのが一般的だ。

昨年暮れまでの獲物回収状況

上記の写真は昨年暮れのハイラックスの荷台にリフトクレーンを搭載してエゾシカの回収にて活用したが、クレーンが回転するので、一人で作業するときは重たい獲物の場合振り回されるためにとても危険であり、なによりも荷台からそびえ立つ白いクレーンが物々しい・・・笑

そこで、これまでの師匠の狩猟経験から、荷台のリフトの完全ワンオフ作成をすることになる

構造図面から、構成部品のワンオフ作成、ワンオフ特注と、試行錯誤を繰り返し半年かけて出来上がったものが、これだ!

ハイラックス・ワンオフリフト(蝦夷鹿・ヒグマ回収用)

構想から、完成まで試行錯誤を繰り返しながら約半年の時間と、気が遠くなる費用をかけて出来上がったワンオフリフトだが、このあとにこの車両の屋根に射台を作成することになる。

ロングレンジシューテイングに欠かせないバイポッド

北海道での蝦夷鹿猟などにおいて、牧場などの原野において、長距離の狙撃をする際に重要なアイテムとして、ライフル銃をしっかりと据えるための、バイポッドにアメリカのハリスバイポッドを私は愛用している。

バイポッドには多数のブランドもあるが、よく目にするタイプのバイポッドはハリス製のものが多い、私のように足が短いものから人気芸能人のように足が長いものまでいくつか存在する。委託射撃の場合は私のように足が短い方が断然有利だと勝手に解釈している(笑)

射撃場で使うライフルレストとは異なり、フィールドですぐに使えるように、折りたたみ式になっているのがほとんどで、ライフル銃の先台に取り付けて活用する。

アメリカ製のハリスバイポッド、とても頑丈にできており多少の事では壊れることもなく、逆に強力なスプリングを備えているために、折り畳む際に指を挟んで怪我をすることもよくあるくらい・・フィールドでは頼れる屈強なアイテムだ。

しかし、ひとつだけ欠点??弱点がある・・

それは、スイングタイプ(首を左右に30度くらい振れるタイプ)のこのスイングを固定するためのつまみがとても硬く、指で摘んで締め付けるのがとても辛い・・

最近の新しい製品から、そのつまみが大きくなったが、それでもよほどの指の力がないと締めることはとてもできない、飲み屋でママのお尻を撫でた手を、つねられるくらいの圧倒的な指力がないと無理だろう・・

そこで、サードパーティ製品として、このつまみをレバーに換装するものがアメリカでは古くから売られている。もっとも簡単な入手方法はアメリカのアマゾンでポチるのが簡単だ。

このスイング固定つまみをレバーに交換する様子を Wakey Shooting Channel にて広く公開しているのでこちらを参照して頂ければ、百聞は一見にしかずだろう

ハリスバイポッドスイングレバー換装

できたら、このレバーは最初から装填しておいて欲しいと思うのは私だけかもしれない。