リローディング(薬莢洗浄について)

ライフル銃のカートリッジをリローディングするさいに、最初にやることのひとつとして、プライマー(雷管)の除去とネックを絞った後に、まずは洗浄することが重要となる。

使用済みのケースには、火薬が燃焼したあとの煤などの汚れがついており、またネック部分も汚れたりしていて、そのまま再利用はネックのひび割れなど発見できずにとても危険だ。

しっかりと、洗浄することによってピッカピカになり、気持ちがいいと言うのもあるが、ネック部分の割れ、ケースの歪みなどを目視で把握する際にとても重要で、プライマーホールと言われる雷管を装填する部分の汚れも再装填する際に汚れが抵抗となり、まっすぐとプライマーが入っていかないこともあり精神的によくない。

なので、リローディングにおいては、この洗浄の工程がとても重要となりこれをおろそかにするシューターの弾がよく当たっているのを見たことはない・・・
もちろん、数十メートルの距離で猪や、鹿などを捕獲することが目的のハンターの場合は、制度ではなく、いかに安価に再利用するかが目的であり、手間をかけないのが特徴だ。

もちろん、銃にもよくないことばかりで、薬室はいずれ火薬の煤でまっくろくろすけになっているだろう・・・どんなに精度が高いライフル銃でも装弾に手抜きされていれば、結果もそれなりだと私は思う。

この洗浄をするには、いくつか方法があり古くから伝統的??に使われてきたのが、くるみを砕いたメディアを入れた、ターボタンブラーだろう。このタンブラーは薬莢をいれて最低でも半日から1日はタンブラー内でくるみの殻や粉で磨き上げるタイプのものだ・・音もうるさく振動もするので、静かな空間では使いづらい・・・

超音波(メガネを超音波洗浄するような)洗浄機もよく使われているアイテムだが、一度に洗浄できる数が限られ、私のように一度で最低でも100発くらいのケースを洗浄する場合は面倒だ・・しかし、この Lyman Cycrone Rotary Tumblerであれば、長くても1時間以内で終わるし、ステンレスのピンを混ぜて洗浄剤とともにドラムの中で洗浄するので、中も外もプライマーポケットも綺麗になるのが早いと言う特徴がある。ドラム式洗濯機を想定すればわかりやすいかもしれない・・・笑