日本国内でのライフル装弾のリローディング事情について書いてみる。
日本で最も普及している308Winをはじめ、およそ日本国内での狩猟での最大口径は338Lapuaだと思う。375H/Hという超マニアックな強者のシューターもおられるかもしれないが、入手できる部材等を考慮すると、338Lapua Magnum が有力と思われる。
ライフル弾のリローディングには、大きく3つの目的があり・・
1. 最も安価にライフル弾を再生する
2. 市販の既成装弾が国内での入手が難しく、リローディング せざるを得ない
3. 精密射撃のため、もしくはカスタムライフルの性能を最大限出すために高精度な弾の作成
だいたい、上記の3パターンがリローディングの目的(動機)となる。
しかしながら、日本ではライフル弾をリローディングして活用しているシューターはごく一部であるが、その一部のYoutube等の動画を見ていても、疑問に思うコンテンツも多い・・
あえて言うならば、前述の1と2に該当する理由の場合は適当でも構わないが、カスタムライフルの性能を極限まで引き出す、もしくは吊るしの市販のライフルで最大限の集弾を求めるのであれば、必然的に3の理由となるはずだ。
カスタムライフルとは、バレル(銃身)アクション(機関部)ストック(銃床)トリガー(引き金)などの銃を構成するパーツをバラバラに組み合わせ、自分専用のライフルを作る事を指している。ちなみに筆者のライフルは、バレルはハートのヘビーバレル、アクションはサージャン、ストックはマクミラン、トリガーはジュエルを組み合わせ完全なワンオフのライフルを活用している。スコープはいずれもジャパンクオリティーのMarchを実装している
おやぢは、あたる弾を極限まで追求して作ることに、ライフル弾のリローディングの醍醐味があると思っている。そのためには道具、リローディングツールはもとより、正しいリローディングの知識を必要とし、それらを理解してリローディングしたライフル弾が、手持ちのライフルと相乗効果を発揮して、初めてあたるライフル銃・あたる弾 となる。
自分のライフル銃のバレル長、ツイスト、アクションの精度などをしっかりと理解した上で、弾頭、カートリッジ、薬量などを細分化して作成し、弾速、距離なども鑑みてデーターをしっかりと取ることが、リローディングを追求する上で重要なことである。
私の師匠などは、カスタムライフルにて、何本もバレルを交換し、リローディングを繰り返して、目的とする自分の射程、獲物に応じてデーターを持つ!と言うことを呆れるほど繰り返してやっておられるのを垣間見ている。
リローディングの世界は、泥沼の如く奥が深い・・・ハマればハマるほど抜け出せなくなり、ありとあらゆるリローディングツールや、パウダー・弾頭などまで手を染めてしまう・・
単に高価なツールを購入しても、使いこなせなければ意味がなく、またどう使いこなすかをちゃんと理解しているかが重要だと、自分でリローディングしていて痛感している・・